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マンマミーア!! [観劇の記録]

いまやダンシングクイーン。。。♪

いまや???へえ? そこ訳すのはやめて!。。。お願いだから、浅利さん

と心でつっこみながらも。。。

大阪四季劇場のカーテンコールは総立ちだった。いや、特別なことではない。「マンマ・ミーア」という演目は、総立ちのカーテンコール。それが全てだ。

先週末、大阪/京都に旅行。大阪四季劇場で、マンマミアを観劇した。電通海劇場で初演当初2回、大阪で今回2回目。この演目としては、4回目の観劇にあたる。

大阪四季劇場


今回の旅行。マンマミアはついでのつもりだった。ところが、風邪が災いして、ほとんど観光ができなかったので、結果的に観劇が旅行の主目的となってしまった。キャッツやファントムならともかく、マンマミアのためにっていうのはなぁ。そんな気分になりがちだ。


でも、終ってみるとがっかりではなかった。4回目にして自分の感じ方に変化が出てきたようだ。その辺、ちょっと語ってみたい。

この作品の見方はおそらく二分化している。たぶんオヤジの見方とワカゾーの見方。

オヤジにとってマンマミアは敷居の低い演目である。とにかく、ABBAの音楽を聴いていると、懐かしく幸せな気分になれる。なぜなら、オヤジはABBA世代だから。ミュージカルにとって音楽の要素はなんだかんだいって一番大きい。そして、音楽は繰り返しによって耳になじむ。結果、好きな作品は病みつきになる。マンマミアを観る時、オヤジは、その耳になじむ過程をすでに終えて芝居に臨むことになる。

 

ただ、音楽が先立ち、物語があとづけになる。物語が陳腐に感じられてしまう。。。。

この演目で使われているABBAナンバーは、オヤジにとっては、その頃のABBAのナンバーであって、芝居の音楽ではない。だから、物語はコンサート中の小芝居のように、音楽にとってつけたような物語に感じられる。本編の芝居はベストアルバムのプロモーションビデオのようで、カーテンコールの盛り上がりの前座にように思われてしまう。

だから、オヤジの見方でいえば...
「マンマ・ミーア」という演目は、総立ちのカーテンコール。それが全てだ。

自分も決して例外ではない。決してABBAのファンではなかった。だが、そんな問題ではない。ABBAは時代の音楽だったのだ。

と、それがこれまでの自分の見方だった。だが、今回少し変わってきた。

たぶん、もうひとつの見方、ワカゾーの見方にシフトしてきたのだ。

ワカゾーはABBAの時代を知らない。電通のしかけでメディアをにぎわすダンシングクイーンを新鮮に聴き、軽くなじんで作品を観て、ソフィに共感したり、ドナ&ダイナモス(おばさんトリオ)に笑ったり、ミュージカル一般のダンスのライブ感、美術のきれいさ、照明の巧みさにとりこまれ、総立ちのカーテンコールに、「盛り上がったね」などと語り、それなりに満足して帰る。普通の演目なりにリピートして、ABBAナンバーはミュージカルナンバーとして耳になじんでいくのだろう。古さもまた新鮮、いい曲はいい、というのはミュージカルナンバーにはよくあることだ。

マンマ・ミーア!

 

そう思わせる感想などをネットでみて、「ええ~!?」っと驚いていたものだ。オヤジの枠組みに完全にとらわれていたから。だが、オヤジ感覚は平行線、ワカゾー感覚はリピートに比例する上昇線。どこかで分岐点が訪れるのかもしれない(B.E.Pのグラフが頭に浮かぶ...)。

マンマミアBEP

自分には今回が分岐点だったようだ。

総立ちのカーテンコール。それが全てではなくなった。

ちょっと記念日の気分になり、調子に乗って、ヒルトンのスカイラウンジで、マンマミアをテーマにしたカクテルを飲んだ。自分は「マネー・マネー・マネー」連れは「アイ・ハブ・ア・ドリーム」。会計してびっくり!一杯約1700円だった 新たな見方を知るための授業料だと思うことにした。。。


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