小樽⑤:サンドブラスト [国内旅行記:北海道]
猛吹雪の余市ウイスキー工場を離れ、停留所のわずか10分の間にすっかり凍え、小樽行きのバスではコールドスリープ。はるか40分の時を越え、夏への扉(運賃箱つき)を開き降りた小樽駅前。吹雪はすっかり止んでいた...
次なる目標は北一硝子でサンドブラスト体験。
小学校のころから図工は好きだった。硝子細工はみるのも大好き。学生時代のひなびた小樽の思い出も、多くはロマンチックな硝子細工に彩られている。北一硝子を抜きにして、小樽観光は語れない。そんな北一硝子でサンドブラスト体験ができるのを知ったのは、昨年の今頃、久しぶりにここを訪れた時だった。
できたグラスに模様の彫りをいれるだけ。それだけの裁量しか与えられないこの作業に思わず夢中になり時を忘れるのだ。あまり楽しかったので、今年のGWにまたやった。作業半ばに差し掛かった頃、男の店員さんに「もしかして、以前にも来ていただけました?」といわれ恥ずかしかった。そんな思い出のあるビアグラスを先日洗い物の最中に割ってしまった。自作、愛着、思い出....物体以上の何かが一緒に割れてしまいとても悲しかった。
しかし、その時思ったのだ。負け惜しみではない。もう一度創ればいいじゃん。わかってみれば簡単なことだ、とラウルのようにつぶやく。気持ちが180度回転した。そうだ、小樽へ行こう。。。。。。。
そして、来た。
場所は花園、北一の店としてははずれたところにある。ちなみに多くの店は観光ストリートに集まっている。
サンドブラストとはグラス表面に砂を吹きつけ模様を彫ること。土台となるグラスは店内から選ぶことになる
みつけた、ビアグラスだ。さらに連れとペアで低めのワイングラスを選ぶ。
材料一式。まずは絵柄の型抜きシールを土台のグラスに貼っていく。裏に普通の白いシール。はがしてグラスに貼る。表に透明のカバーシール。最終的にはこれをはがすことになる。
シールをはられたグラス。黄色いところが型抜きシール。
つづいて彫らない部分を養生する。シールは彫るところは薄く、彫らないところは厚くできているので、シール部分はいい。それ以外のむき出しの面をこまめにビニールテープで覆っていく。
ここで、もれがあると耳無し法一だ。慎重さが必要。ここまでの作業にえらく時間がかかる。
彫は砂を吹き付ける機械を使う。町工場を思わせる。
吹き付ける!操作は足ふみペダルで、当てる部分はグラスを回して調整する。
彫れた....ふう。
砂まみれのグラスたち。養生テープをはがして、砂を掃えばできあがり。
最後は店員さんが水洗いをしてくれ、割れないようにきちんと梱包をしてくれる。
お手製ビアグラスはこうして再生した。ワイングラスも加わった。できあがりは正直拙いがとても可愛く思える。創ることは楽しい。なぜか楽しい。もくもくと手を動かした2時間弱。成果物もさることながら、その時間が歓びだった。
スライドショーで!是非是非。北一硝子花園店「サンドブラスト体験」
おっと、時間ももう18:00過ぎだ。晩飯晩飯。
さあ、いくぞ一心太助。同じ花園。店を出て角をまがった先のガード下の飲み屋街。みかけはぼろいが、有名なんだよなぁ。
to be continued...
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